2015年11月10日火曜日

今いる場所

イメージが止まらなく、そのイメージを形にしたくて自分の持っているやり方で形にしていく。
イメージに向かってただ作るという作業は途中で断念しやすくて、
やっぱりそれまでの行程が楽しいからやっていける。
その瞬間瞬間が楽しいから、結果が当初のイメージと違っても、
満足できる。
作る事がおもしろい。

こんなに好きな事でも、この場所がないとできてなかった。

時は一瞬も止まらず流れていて、それは当然の事でどうあがいても変えられない事。
永遠に体が20歳で居られるのが不可能なのと同じ。
この場所にずっといたいけど、いつかはその場所から卒業しないといけない。
ずっといられないなら変化を楽しもう。
変化はチャンス。ピンチはチャンス。
新しい形を楽しもう。
自分が今まで得てきたものは変わらない。
ならば全然怖くないな。

版画が大好きになった。
だけど工房に行かないとやれる範囲が一気に狭まる。
だからいつでも版画が出来るわけじゃない。

だけど、版画を好きになった根っこにあるのは
この技法や経験を通して自分を知れた事。
他人との関わり。
それらの経験は全部失う事はない。
それらの財産を引っさげて、次に私に出会ってくれるものは何やろう?
もっともっと自分をワクワクさせてあげよう。
ワクワクしてたら失うものは何も無いな。
まあ、万が一失っても後悔は無いな。

私にとって版画は写真であり、デザインであり、造形であった。
あー大好き版画。
版画からもらったものからこれからもどんどん面白い新しい事に出会えるんだな。
なんて幸せな事なんだ。


このあいだ、19歳の人に、何でも質問してくるところが変わってて面白い人ですよね。
と言われた。笑
何も考えずに言葉が出て来てるんやな。
不快ですか?と聞いたら、
面白いです。
と言われたのでとりあえず良かった。
わからない事を知りたいというよりも、ただの会話やと思ってた。
ただ楽しいから、そうしているだけだったのだけど、
ジェエネレーションギャップというものなのかもしれないな。
疑問に思った瞬間みんなスマホでささっと調べるのが早い。
だって人に聞いて、間違った答えを教えられたらどうするんですか??
って言われたけど、そんな事全く考えた事なかった自分に気付きました。
んーでも考えてみたけど間違った答えだとしても別にいいみたい。
なぜか、やっぱりそこはどうでも良かった。
きっとやっぱり話したいんや。
間違った答えが帰って来ても良いやり取りってなんなんやろ笑
やっぱその場のコミュニケーションなんやろう。
その人とコミュニケーションしたいだけ。
したくない人だったら質問しないもんね。
好きな人にはついおしゃべりになってしまう。




2015年10月2日金曜日

クロスオーバー!

十年程前に大好きやった曲をまた聴きまくっていて、
全く色あせてなくて最高です。

あの頃、遊び疲れたら、ちょっと隠居するわ〜って言うてたのを思い出した 笑
隠居隠居〜 え、あの子最近隠居してん?とか 笑
徹夜で遊べた元気いっぱいのあの頃でも
ふと疲れて隠居とか言うたりしててんなぁ 笑

その頃、毎日どんな事を考えてたんやろう。
すごくシンプルやった気もするし、あさはかな事も沢山あったなぁ。
でも大好きなこの曲、昔も今も同じ部分くすぐられている気がする。

ただ、今はなんでこの曲が好きか。って言葉で説明が出来る。
昔は何でか大好き。って感じやった。



PCは家に居る間ほとんど立ち上がっていて、
苦手ながらにも作業でも使うからお世話になっているし、
Mac大好き。
iPhoneも大好きなんやけど、
時々、もっと生身のものを触る時間感じる時間に使いたいよー
ってなります。
もはや体の叫びみたいな感じで。

業務的な事以外で手持ち無沙汰みたいに触る癖。
ツルツルした平面を触って
知らない世界知らない人の事を知る。
大好きなものや人を探すことも大切やし、
良いのだけど、
電波は近いようで遠い。
画面は壁。

実際に手で触れて目で見れて音を聞けるような、
生身の大切な事や人。
何にも代え難いな。
触って確かめられるすてきな物はその目の前にしかないもんな。
目の前に何故あるか。って考えてみると良い発見がある。


それらの良い所をもっと探して見つけて
確認する時間をむしろもっと増やしたいと思うようになった。
何でも見たいものは肉眼で見たいし触れたい。


たとえば、いつも使っているタオルの手触りをじっくり確認してみる 笑
頬擦りしてみたり、ゆっくり撫でてみたりして。
昔より固くなったなぁとか、触る方向によって全然違うなぁとか、
目をつぶってどのタオルか当てたり 笑

家に当たり前にある物を色んな形で確認する方が体感で楽しめる。
楽しいし、なんか、不思議な事にめっちゃ癒される 笑
目は休まるし、なんか肩こりも和らいで疲れも取れる。
持っているものをまた大切に思える。



少し前に、
私たち版画の人達と、
陶芸の人達でスキル交流会的なものを企画して
作品を作りました。

初めての陶芸、想像以上に気持ちの良いものでした!
すごく触感的で、その感覚をダイレクトに感じながら造り出していく。
とにかく粘土の質感、温度が気持ちいい!!
とても人間のプリミティブな部分と直結した創造的な感覚でした。






陶器にプリント出来るように、
私たちの版画工房で
絵柄をシルクスクリーンで製版して、
薄い和紙に陶器専用の顔料で刷ります。
(写真が無かった・・・残念。。)

そして、陶芸工房で焼いてもらった自分で作った陶器に、
シルクで刷った紙を当てて水を含ませた筆で丁寧に濡らしてインクを転写していく。







(私の先生)



絵が転写出来たら釉薬に浸ける






すごく不安定で、キレイではないけど、
記念すべき私の初陶芸品、出来ました◎
お皿2種類&そばちょこ的なやつ。









自分なりの、頭と心と手のバランスとれている状態、テンション、
あの感じ最高に気持ち良い!というのがあって、
そうゆう時の力の抜け具合が絶妙。

自分の作品の中で、そういう時にスッと出来上がったお気に入りの小さな作品。
これを見るとその時の自分にチャンネル合わせが出来る、
この絵柄を選びました。






嬉しすぎる。

普段関わっていることと全然違う分野、実は間近にあったりして
縁があって出会える事がとてもワクワクして好きです。
絶対に何か発見がある。
しかも自分のやっている事に何か与えてくれる。
別角度から見直させてくれて、広がれる。
そういう好奇心だけは昔より旺盛になってる。

本当に有り難い環境に居ると思う。
興味ある人はいつでも連絡ください。
遊びに来てください。

近いうち、
シルクスクリーンの色んな可能性が楽しめるワークショップ
開催しようと目論んでいます*





2015年9月19日土曜日

木をじっくり眺めたい


いつも、街には活力貰って、
現代を切り裂いて行くようなドラマが溢れていたり、
夢が脈々と広がったりする。
人が沢山集まっているから。

だから街が好きです。

だけど、最近心から思うのは、
山とか森とか海とか川や、大きな空や植物や動物
というような自然から教えられる事は、
街で得られるものとのステージ?が全然違う。
ということ。
最近はそれを感じるレベルが以前よりすごくて。

ただ静かに立っている一本の木にも教えられる。
人間も生き物だからかな。
自然の流れは完璧に出来ていて、人間も自然の一部だから、
自然に包まれた時、本来のスピードを感じる事が出来る。

誰かが言われていたのですが、
だから人間も急に芽が出たり花が咲いたりするんじゃなくて
ちょっとずつ変化していくものなんだな〜。
そしてすぐにわかる変化じゃないけど、必ず変化する。
焦る必要は無いっていうこれほどの説得力のある事は無いなと思う。

私にとって
街は、自分とは何か。って事を知る事が出来る場所。
そして見失いもする場所。
自然は、自分とは何か。っていうそんな事すら存在しない場所。

街も好きだけど、大自然にすぐに行きたくなるこの頃です。


環境によって得るものが全然違うって話ですが、


絵も、壁や空間によって全然違う存在感を出すなぁとしみじみ思いました。

そしてやっぱり色ーんな壁に自分の絵が飾られているのが見たいです。

みんな、やっぱり自分の家や部屋が一番と言っていい程
大好きな空間だったりすると思うのですが、
(そうじゃない人もいるかもですが)
自分の作品が、
そんな空間にふと何気なくそばに居るような存在だと嬉しいなぁと思いました。


買って頂いた絵を、ご自宅の壁に飾って頂いた写真をいくつか。↓
本当に嬉しくてありがたい気持ちでいっぱいになる写真たちです。





















































2015年8月31日月曜日

ノスタルジック

夏の終わり。
今日は8月最後の日。

今年も3分の2が終わった。
ひとつ歳も取ったし。

季節の変化をふとキャッチした時に
心が震えて泣きそうになるのが年々強くなってる気がします。

子供みたいな強い心が羨ましくなります。
子供も大人も同じ分だけ弱くて同じ分だけ強いなぁ。と思います。
どちらも子供や大人である以前に”人”やもんね。

私は何故か秋が節目になる事が多い。
だから余計かなぁ、秋は部屋でぼんやり夜更かししがち。
月とか出てたら尚更、秋っぽくノスタルジーに浸ったり。笑
それもまた良し。

お盆に、滋賀県立近代美術館ミニギャラリーでの個展を
無事終了いたしました。
毎度毎度人に助けてもらって出来ている。
今回も、ありがとうございました。

自分の中心から離してみた作品作り。
一度端っこの自分を試して潰してみたかったのです。
今までで一番自分らしくない作品の中に
自分らしさを見れて
いっぱい失敗もしたけど満足して次に進めます。
ど真ん中が上手く出せなくても、そうやって近づける感覚、有りました。
























人は頑張っている人が好きやけど
そんな人をみてわたしもあんな風にがんばらなきゃ。
っていうより、頑張らない事が一番自分らしいならそれで良い。
頑張っている自分を見てもらってホッとしてるのは一時のものとか。

頑張っている人が正解じゃなくて、自分らしい自分が正解。

だから目の前に訪れた事、
有り難く受け止めて、
なんじゃそりゃ?!って言われても
自分らしく挑戦しようと思ったのでした。

考えても考えても答えが出ない時、
自分でもどっちなん?!って突っ込みまくって朝が来て、
フっと考えるのに疲れて辞めた時、
自然と自分らしい方向へ行っていた。
力むな。ということですね。

だけど、いい人には出会えてる!
だからおかげ様で自分の未来を信頼できます。

当たり前でシンプルな事を書いてる。
私自身への言い聞かせブログやな〜ほんとに。

こんな事も大人になって、しみじみ思ったり、
わざわざ書き記してみちゃったりして
賢くなりながらアホになり、アホになりながら賢くなってって。笑
だけどアホも賢さも愛嬌かなー。

愛嬌と優しさとクールさ。そんな物や人といつも連絡していたい。
そして周りにはそんなものばかりになっていっています。



2015年8月1日土曜日

2015年前期〜続く・・・

久しぶりの更新です。

気付けば3ヶ月ぶり。
その間、何をしてたんやろう??
記録してないと、振り返ってもあんまりわからないものですね。


近況は、

先日、大阪中崎町のギャラリーiTohen初の公募展にて、
優秀賞をいただきました。

思えば、
5月に応募して、
6月に1次審査通過報告をいただき、
7月に2次審査のグループ展に参加したので、
それだけでこの3ヶ月を少し振り返れました、今。

公募展に応募するのは初めてで、
公開審査というのも初めてで貴重な経験になりました。

1人だけ浮いてる感が否めなかったので、
嬉しいと同時に興味深い結果を頂いて心躍りました。

ほんまに私の作品だけ空調の風になびいたりとかしてて、
滑稽に見えたり、自分で見ても1人だけ変やなぁ…汗 とか思って、
そんなおかげで、結局自分を楽しめました。

なので、優秀賞をいただけた事、驚きと喜びと新境地です。
企画してくださったiTohenの皆様、
応募のきっかけをくれた方、
いつも応援してくれる方、
来てくれた方、
投票してくれた方、
気にかけてくれた方、
関わってくれた方に、感謝です。
ありがとうございました。

お陰様で来年の春頃に、iTohenにて個展をさせていただくことになりました。
それに伴った図録も楽しみです。
そしてその頃の自分の作品も、楽しみです。




















そしてもう8月。

今月、滋賀県立近代美術館のミニギャラリーにて個展を開催します。
空間ではなく、小さな壁での個展です。
今年の春の2kw Galleryでの個展の作品とはまたガラっと違ったものになりそうです。

 

 岡村 絵理 展
 
 滋賀県立近代美術館 ミニギャラリー

 2015年 8月11日(火) 〜 8月16日(日)
  10時 〜 17時

  
 滋賀県立近代美術館 http://www.shiga-kinbi.jp/












今まで流れに身を任せた、それに尽きるやり方だったのを、
割と頭で組み立てる作業をしてから制作にかかる。
ということを試みてみました。
昔はそういう事、得意な方だったはずだけど、
もう、全く下手くそ過ぎて、こんなに変わった自分にびっくりしました。
考える。
という行為はすぐに脇に置いて進行してしまう。
思いついたら、
脳内シュミレーションは一瞬で満足してすぐ取り掛かってしまうのは、
もう癖を通り越して性格なんだな。
と納得せざるを得なかった。
妙に良い諦めというものを体験しました。
そして、そこでまた自分らしさも確認しました。
そんな感じの個展です。


最近、思うのが、
ディープな世界はいつも気付けば引き寄せられてハマっていくけど
いつも、その手前で足踏みしている事に気付きました。
だけど、それは誰かが作ったレール上に立たされた時な気がしました。
そういうものを気にしなさすぎな時も多々有って、叱られたりもするけど、
その時の気持ちの持ちようでどの場所にいてもかっこいいものには触れられるんだと思いました。
だから、その地点をフォーカスする事も、
そこから眺めるように見渡す事も、同時に持っていたいです。
それって、やっぱり私が作品作るとき、1番大切にしてる事やった。
って、また一周して回帰出来ました。
一周して。ってのがポイントみたい。

言葉にしてややこしくなってる感じするけど、
本当に単純な事やし同じような事を結局日々思っています。

今思った事を文章にする事、久しぶりやけど、やっぱり大事やな。
と、今思いました。


この夏もあっという間に終わりそうです。
夏が大好きすぎて夏が来てすぐにいつも切なくなります。
今の所、今年の夏の一番の思い出は、虫と仲良くなれた事。


今夏も、何卒よろしくお願いいたします。




2015年4月12日日曜日

個展後1週間の今日

ERI OKAMURA exhibition 
岡村絵理展
-en route-
@ 2kw gallery , 2kw58

気付けば終了して1週間経っていた。

お越し頂いた方、興味を持って頂いた方
ありがとうございました。

終了後1日目、2日目、3日目・・・と
新生活を楽しく送っていきつつ
今回得た沢山の経験の一束をほどいて1日1本づつ
並べたり繋げたりの作業を頭や心でしているような。
次はああしよう。こうしよう。てのも楽しい時もあれば
考えられない時もあり。

開催までも、狙いを定めたものを作るもりが
自分の日々の状態によりその時したい動きしかしてくれなかった私の手。
搬入当日までどうなるかわからなくて
予定が未定すぎてドキドキしていました。
だけど結果、素直にストレートに出た作品達の固まりを見て
やっとそこで昇華されました。
今の自分に素直でしかない展覧会ができて本当に良かったです。

ほんとうに、来てくれた人達に楽しませてもらいました。
時間を作って足を運んでくれて
作品を見る視線や姿勢や会話に毎日上げられました。
作品を細かい所まで見ていたり、ズバリわかってくれたり
おもしろがって帰って行く人達を見送ってまた気持ちよくなりました。

私自身で気付いた事を
見に来てくれた多くの人も感じてくれて
自分の事に変換して喜んでくれて
私にそれを説明して伝えてくれて
この事自体が、私の望みはこれだったと
叶ってから気付いた感です。
そしてこの発見もまだ途中地点であるなーと。

いつも信頼して応援してくれている人達様々です。
私一人じゃ出来ない事ばかりでした。

今回で感じた事、経験が
これから心折れそうになった時
ぶっとい添え木になってくれるなと思いました○



        2kw gallery





































    2kw58